617人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――――
―――――――
―――――
あれから優菜と教室に戻ってあたしは今、頬杖をつきながら考えています。
“あかりは無神経なんだよー”
“よっぽどのことあかりはしたんだよー”
もし、
優菜の言うことが本当なら!
あたし…なんか悪いこと言っちゃったのかなぁ?
無意識に仁科を怒らせた?
…って無意識とか一番質が悪いじゃん…
頬杖から滑らし、あたしはがくっと肩を落とした。
ん゙~…
とりあえず考えてみよ!
確か、仁科がピアノを弾いて~!
…あれはホントにすごかった!
そのあと……
!
あたしはばっと顔を上げ、仁科の方を見る。
仁科は今、廉哉くんたちと楽しそうにおしゃべりしている。
…スッゴく爽やかに。
まるでさっき、あたしと一悶着がなかったかのように普通に、爽やか。
~~~…
その時、
仁科をじっと見ていたら奴と目が合った。
あ…
原因がわかった今、あたしの頭の中にはやることが一つだけ。
あ、謝らないと!
.
最初のコメントを投稿しよう!