Epilogue

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* それから…………。 私は静岡のおばあちゃんと一緒に暮らすことにした。 おばあちゃんに私が小沢俊一の子供だったと告げると、おばあちゃんはその場で泣き伏せた。おばあちゃんはもう果樹園では働かないけれど、町内会の集まりには必ず顔を出して、いろいろな行事に参加しているようだ。 私が帰ってきたことを、おばあちゃんは一言も責めたりすることもなく、優しく抱きしめて受け入れてくれた。おばあちゃんは、いつだってこうして、私を受け止めてくれる。お母さんとお父さんの分、そしてお姉ちゃんの分もおじいちゃんの分も、私を愛してくれる。私は、おばあちゃんを1人にしたくないっていう気持ちでいっぱいだった。 そうして、休日は果樹園で働くことにした。手伝い、というよりちゃんとしたアルバイトだ。お給料ももらっている。身内に、じゃなくて、普通の人と同じ時給でひいきすることもなく、平等に扱ってもらっている。 そして、こっちの高校に戻ってきて、また前の友達と仲良く通学したり、遊んでいる。 滋は、本当は私に一緒に住もうと提案してきたんだ。部屋を借りて、一緒に住もうって。 反対したのは、滋のお母さん。範子おばさん。
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