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少し思案してギルが喋る。
「……もしかして、車で三日…て事はないよな?ちゃんと聞いたのか?」
「…」
「…聞いてないのか…。
…全く、最後まで話聞かずに飛び出して来たんだろ。これだから年端もいかん小娘は…」
ばきゅーん。
「へ」
ギルが歩いてるすぐ目の前を、何かが通り過ぎた。
ソレはすぐそこの木の幹に当たっていて、幹の一部が少し窪んでいた。
穴からは白い煙が細く上に伸びていた。
首をぎしぎし言わせながらアルスの方を向くと、手には拳銃が握られていた。
筒からは先程の木の幹から出ていたものと同じ白い煙が細く上に伸びている。
撃ったのは、言わずもがな、アルスだ。
ギルの顔から、さーっと血の気が引いた。
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