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そして呪文のような言葉を短く呟くかと思うと、
「これは封印玉。白濁石とも言います。まんまですが。
…私が死ぬか破壊しないかぎり、彼女の言うことに逆らえないよう術を施しました。
…あ、逃げても無駄ですよ?」
素敵に怪しく笑い、既に気絶しているギルの頭をぽんぽん叩く。
そして振り向きざまにアルスと向かい合った。
「…というワケですから、これから彼を友人でも弟でも下僕としてでも扱って構いませんよ、お嬢さん」
呆けていたアルスだったが、はっと我に返りあわてて礼を言う。
そんな姿に苦笑しつつ、律義に小さくお辞儀をして、そのまま颯爽とどこかへ行ってしまった。
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