兄妹~親に捨てられた話~

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  「……あのぅ。木の実っていうのにはもぅ文句は言わないが…もちょっと量を…」 「何よ。私の好意が受け取れないっていうの」 「…。有り難くいただきます…」 くるみをがりごりと惜しむように殻ごと食べ、ものの数秒で食事は終わった。 …ダメだ。自分で探さなきゃ空腹で死ぬ。 空腹で死ぬなんて間抜けすぎる。  
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