プロローグ

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―某所― 「――くん、準備出来た?」 「出来とるよ。でも――ちゃん、いくらなんでもしょっぱなからこれは………」 「いいのいいの。夏休みなんだからこれくらい必要なの。サプライズだよサプライズ。」 (もうサプライズの域出てると思うけど!?) 「でもなんでワイまで参加なん?こんな朝早くに起こされるってワイまで罰ゲームみたいやん。」 「やられるよりマシでしょ?それに――くんにはあの仕事があったしねっ。」 「あの仕事はワイの仲間が完璧にやってるからその点は気にせんでええよ。」 親御さんから密かに入手した鍵をクルクル回しながら、 「やっぱり――くんに任せてよかったよっ………さて、お話はこれくらいにして……」 そう言って危険度MAXの“それ”を肩にかけ、 「――くん、そのプラカードだけ持って。」 「りょーかいっ。」 ドス黒い笑みをしながら、 「早朝寝起きドッキリ大作戦開始っ!」 高らかに宣言した。(早朝のため声は小さめだったが。)
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