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「さて、いつものやりに行きますか。」
レイドは普段、町のすぐ近くにある森へ行き、いつも狩りをしている。
自分で言うのも何だが、レイドには剣の腕に自信があった。
小さい時からずっと剣の稽古だけはかかさずやってきた。
レイドは普段使っている、愛用の剣を持ち、家を出た。
「この剣とも長い付き合いだな。 それにしても刃こぼれがひどい。 今度新しい剣に変えるか。」
そして町を出ようとした時
「今日もまた狩りか?」
レイドは後ろからの声に振り向いた。
「シドじいちゃんか。 そうさ、日々の鍛練が大事だろ?」
レイドに話しかけてきたのはシドじいちゃん。 レイドの家の隣に住んでいる。
「お前もただ剣を振り回してるだけでは無く、少しは勉強でもしたらどうだ?」
シドじいちゃんはレイドいつもこればっかり言っていた。
「俺は勉強なんてい-の。 面白くないし…
俺は今のままでいいんだよ。 じゃあな!」
レイドはシドじいちゃんの説教が始まる前に町を出た。
「こ、こら、レイド!
…まったくあいつは…。
元気なのは良いがあの元気をもう少し勉強に回せないものか…」
シドじいちゃんはあぁ言ってるけど、俺は今のままで満足している。
ゆっくり暮らしていければいいじゃないか。
レイドはそんな事を考えながら森へ向かった。
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