旅立ち…

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静かな夜が激しい熱の波の波紋が… 木々をざわつかせていた…。 コホロ「それが‼ 配慮もできない‼ 不安と焦りが交じる 父の話がでたとたんの‼ 指揮官の顔を見れば‼‼ 仲間達の方が 不安になるだろ‼」 リオン「…コホロ…。」 コホロ「こんな時しか言えないが…… ホントにありがとな。 リオン……。 オレはお前のおかげで 変われたと思う。。 父しかオレを 導いてくれるモノは 絶対に居ないって… そう思って… 心は父にしか開かず 父が示す世界しか… 知る事が出来なかった。 だが今は!! お前のおかげで!! 話もできて… 強くなって! 武も極めて、 しまいにゃ… 連合軍の隊一つを まかせられるまでになった…。」 リオン「ああ…。」 コホロ「世界がまたたくまに広がって!! オレも自分の中に 閉じこもる事もなくなった… その証拠にオレは… 今はお前と一緒くらい‼ 大事な宝となった‼ あのテントにいる、 “仲間”が心配なんだ‼」 リオン「‼‼‼」 風が優しく吹きつけていた。風はリオンの泪を運びながら… 共に闇に飲み込まれかけた 夜の世界の彼方へと… 飛んでいった…。
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