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ジオンが苦境にたたされていることだ。毎日のように大本営の発表ではジオンの勝利を伝えているが、そんなに勝利を重ねていたら地球戦力を見捨て、宇宙決戦と言うだろうか?
食料の値段が4倍にもなるだろうか?
コロニーを一つ犠牲にしてまでも兵器を造るだろうか?
そしてなにより……僕のような学生を戦場へ送り込むだろうか?
僕の操縦訓練期間は1週間。訓練を終え、教官から臨時少尉の勲章とジオン公国軍05小隊隊長の任を与えられた。
ヒューン!ヒューン!
??? おい!ギャレット聞こえてるか!おい、返事をしろ!!
暗くてひんやり寒いコックピットの中に熱い声が響いた。彼はガウター・スノー臨時曹長。僕と同じ17歳。結構豪快な正確だ。
ギャレット:聞こえてるよ。何の用だい?
ガウター:いや、さっきから元気がないから、戦いの前にビビってんのかと思ってな。ハハハハ!!
彼の17歳の平均点な顔より遥かに歳上に見える顔がカメラにズームアップした。正直怖かった。
ギャレット:別にビビってはないけど、この作戦上手くいくかなって。
???:大丈夫です。きっと上手くいきます。
続いて彼はマスラー・クーニン臨時軍曹。僕より1歳年下の16歳だ。
マスラー:確かに戦力差は約3倍。しかし、私達が乗っているゲルググなどの最新鋭機が揃ってるので問題ありませんよ。きっと地球連邦の奴らはこのア・バオア・クーにとりつく前に全機、墜ちますよ。
この二人は同じ訓練所で出会い、幸いにも同じ小隊に配属された訳だ。
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