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二十歳の私‥
17才だった私が‥渚を求めてる
大好きだよ、ずっと傍に居るから。
そう私が言っていた。
まるでもう一人の私がそう言っているようで‥
少し寂しそうで‥でも喜んでる
さよなら、あの頃の私。
今は‥もう〝高校生〟じゃないから。もう私‥
〝大人〟として生きて行くんだね
「乙葉!行くよ」
優しく手を引いてくれたのは彼氏君だけど彼氏君じゃない男性。
ちょっぴり悲しいね‥でも‥…
これからはずっと一緒に居ると‥約束する。喧嘩もいっぱいすると思うけど‥
そしたら‥私を優しく抱きしめてね‥。
「〝新郎新婦の入場です。
拍手で迎えて下さい〟」
明るいライトに照らされて、子供を抱えた水飼さんや、扇子を片手に笑んでる清次郎さん。
歩に茅暁‥望や稔さん‥
今まで出会って来た人たちがいっぱいそこに居た。
もう‥涙は堪えない‥…
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