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翌日。
未和に呼び出され悠介は相談室にいた。
「先生として呼んだんじゃないだろ?」
「あら。そうよ。」
「…で、なんの用?」
悠介から本題を切り出した。
「…目が赤いわよ?」
「え…?」
未和に指摘されガラスを見ると…血のように赤い目がそこにあった。
「…ッ…」
「…血に飢えているのね…。雛ちゃんからは?」
「昨日…貧血気味になるまで…。」
ドクン…
(またか…くそ…)
最近、雛子のことを考えるだけでこうなってしまう。
…血の味を思い出してしまう…。
「…雛子を傷つけたくねぇよ…。」
自分の欲のままに襲ったりしたくない。
そう思っているのに…。
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