二人の秘め事

8/13
前へ
/87ページ
次へ
「悠介―!着替え…ッ…」 そこで雛子が見たものは… 「…なこ…」 そう言って悠介が近づいてきたが…いつもと違っていた。 (意識が…吸血鬼に…?) 「悠介!!やめて!!」 雛子が叫んだが悠介はそのまま壁に押し付けた。 逃げ場は…ない。 ハァ…ハァ… 鋭く尖った牙に赤い瞳。 その姿は…血に飢えた吸血鬼そのもの。 「いや!!悠介!!やめて―…」 もうその声すら聞こえないのか首筋に顔をうめてきた。 ペロリ… 首筋を何回も舐めてくる。 …血を吸われる合図だ。 「悠介―!!!」
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70人が本棚に入れています
本棚に追加