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「ひ…な…」
「ゆう…ちゃん…?」
吸われる直前に意識が戻ってきた。
「ゴメン…。」
「いや…少し…飲んだら?」
雛子の申し出を悠介は断った。
「…わかってるだろ…?俺が血に飢えてるって…今吸ったら…雛子を…」
そう言う悠介を雛子は封じた。
「あたしはヤワじゃないから安心しな。大丈夫よ。」
「…ッ…お前を殺すかもしれないんだぞ…」
「え…?」
「言っただろ…自制が聞かないって…。今だって抑えるのがやっとなんだ…。だから…」
苦しげに悠介が言った。
「…なにが怖いの…?」
その一言は明らかに悠介の心を見透かしていた。
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