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「怖いって…」
「だってそうじゃない。悠介はなにかに脅えてる。…なにが怖いの…?」
雛子は悠介の目を見て言った。
悠介は目をそらすことが出来ないでいた。
…怖いのは…雛子を傷つけること。
自分を…無くすこと。
このままじゃあ…いつか…雛子を殺してしまう。
絶対嫌なんだ。
俺は…守りたい。どんなことがあっても…大切な人を守りたい。
だけど…今の俺では無理なんだ。
雛子のことを考えるだけで血が欲しくなる…。
これじゃ…獣と同じだ…。
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