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真実は残酷とはよく言ったものだ。
『ねえ…思い出しても好きって言えるの?』
そこに立っていたのは幼い頃の雛子だった。
「…言えるよ。」
『化け物なのに。また襲われるよ?』
(化け物…?違う。)
「悠介は…吸血鬼だけど化け物じゃないよ。ちゃんと心がある。」
(じゃなきゃ守ろうとはしない。)
『…お姉さん…強くなったね…。悠ちゃんと幸せになってね?』
そう言うとスゥーと消えていった。
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