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「雛子!!」
呼ばれて目を開けると帰ったはずの悠介がいた。
「帰ったんじゃあ…」
「帰ってないよ。」
「…思い出したよ。悠介。」
「………そうか。」
一言だけ言って雛子をじっと見た。
「悠介…記憶を返して…。もう忘れたくない…。」
「お前…そこまで思い出したのか…」
コクリとうなずく。
…雛子の思い出した記憶は不完全で悠介が解かない限り完全には戻らないのだ。
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