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とうとう重ね続けた唇を離し、甘い声で女に囁いた。
「…こっから先、していい?」
ここから先、何をするのか女も分かってるはずだ。
瞳をウルウルさせながら真っ赤な顔で女は少し間を置いて口を開いた。
『…ごめんなさい。きょ、今日はちょっと』
えーっ!?
ダメなの?
ここまで気を許しといて!?
「…優しくするからさ」
『いやっあの、
………ホントにごめんなさいっ!!』
そう言うと同時に女は風呂場から走り去った。
風呂場に取り残され(?)手をのばそうとした状態で固まる俺。
うわぁ…
テンション下がるわぁ。
据え膳違うの?
早まったかなぁ…
シャワーの音が虚しく響く。
…ま、無事だったし良しとすっか!
ホッとしながら髪と身体を洗って風呂場を出た。
部屋に戻ると…おや?ベッドに誰か居る…?
女だ。
はにかみながら
『やっぱり…いいですよ…続き。てへ』
両手で布団を引っ張り鼻から下を隠している。
うおお!!!!
愛しちゃうぞこのやろう!!!
(完)
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