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長が「愛子！」と言ったと同時にお盆の上に乗った煙草を2本ずつ参加者に配って回る
愛子は高校生になったばかり
「じいちゃんが小遣いくれるから」煙草配りと片付けの係をしている
黒髪のショートボブが似合う可愛らしい娘だが、どこに長の遺伝子が関与されているかは不明である
配るごとに「ありがとう」とか「愛子ちゃんいつもかわいいねぇ」という言葉を投げかけてもらっては笑顔で会釈している
が、愛子の欲しいものは言葉よりも現金だったりする
笑顔の裏にそんな腹黒い考えがある事など祖父を含めこの場にいる全員知るよしもない
「さて、皆さん行き渡りましたか…火はお持ちですね？それでは始めましょう」
長の呼び掛けに応じて全員が火をつけた
一気に部屋は白くなり、においが付かないように愛子は足早に部屋を出る
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