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「おじいちゃん、あんまり煙草吸っちゃうと長生きできないよ? おばあちゃんも愛子も寂しくなるからちゃんと長生きしてよねっ」
有り難い孫からの気遣いの言葉
目頭を押さえる須賀
熱いモノが込み上げて来たようだ
愛子が去った後
「いい お孫さんじゃないですか」とポツリと主が言う
瞳を閉じて少しだけ頷く長
それから3人はそれぞれ全部で4本ずつ吸った
残り8本
「さて」と長が始めた
「たまにはこういうのも良いでしょう?わしはどうにも我慢が出来なくってついついこういう事を…まぁ、皆さんには内緒でよろしく」と念をおす
主が「いやいや、それは」
当然言いませんよと言いかけた時に「ちょ、ちょっと!残りの煙草はどうされるんですか!?」
須賀がかぶせた
「残りはわしが吸う。だってわしの金だもん」
子供みたいに口を尖らせる長
「いやいやいや、たった4本で会員の皆さんを裏切れって事じゃないですか!そんなの横暴だ!」
いきなりまくしたてる須賀
「え?てゆうか吸っておいてそれは無くない?」
生意気な新入社員みたいな反論をする長
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