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 ドアを開ける。明るく照らされた部屋へ戻ると、コンビニで買ったビールとカクテル、大好きな、はんぺんの入ったおでんを床に置いた。急に体の力が抜けた。 ベットの上で何もする事もなくただ座っている俺。気がつくと部屋を出て、風呂の中で、天井を見上げていた。目の前には洗顔フォーム、そして、ピンクの洗面器がいつもと変わらずにそこにいる。オレンジ色の照明が風呂の中のお湯にあたり、俺の顔が映っている。いつの間にか、ひげが伸び髪もあっちこっちを向いている。風呂から上がり部屋に戻りラジオをつける。豆電球の薄暗い灯りの下で椅子をテーブル代わりにおでんを食べた。女のヒトの歌声をBGMに厚揚げ、卵、大根、そして、はんぺんを食べた。カラシを付けすぎ咳がでた。ビールを一気に飲み、そのままベットの上に寝そべった。天井には世界地図が貼ってある。日本をさがすが、暗くてよくと見えない。滑舌の良い男のヒトの声が聞こえてくる。豆電球を見つめ、目覚まし時計を6時にセットすると、時計は2時18分をまわった。いつのまにか2時間が過ぎていた。眠ろうと毛布をアタマまでかぶり、ラジオを騒がしく感じていた。腰が痛い
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