7人が本棚に入れています
本棚に追加
何度となく
アタシの前を過ぎて行った
さよなら はいつも
切ないもの
さよならを言う瞬間は悲しくないのに
後から
悲しみが押し寄せてくる
君と見たあの海のように
ざわめきが
雨の音と重なって
アタシの中に
君の顔を映し出す
さよなら
なんて
言いたくなかった
そんな悲しい言葉
君との記憶が
全て消えてしまいそうで
色褪せても
覚えていて欲しいと
アタシは願う
それがわがままだとしても
悲しみが押し寄せて
夜の海を一人で
見ている
さよならは
夢じゃなく
現実味を帯びて
ゆっくり
君の顔を映し出す
さっき降り出した雨みたいに
アタシの頬は
涙で濡れている
最初のコメントを投稿しよう!