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sIStR
9月27日
FM1:36
バリィンッッ!!!
いかにも高級そうなグラスが握り潰された。
総けやきのデスクにグラスの破片と血の混じった60年物のロマネコンティが散らばる。
『レ…レベッカが殺された…?』
恐らくは人生最大の衝撃の事実を知らされた男タツミ・ロン・ボルフィーノ。
ボルフィーノファミリーの二代目ボス。
彼は本来冷静で決して平常心を失わない男だった。
先代が暗殺された時も、
ザネッティーとの抗争の時も、一度だって理性を失った事はなかった。
それは私が一番よく知っている。
私の名前は、マッチョ・アンダーソン。
二代目が7つの時から教育係だった。
『マッチョ!!!どういうことなんだ!?』
呼吸が浅い。全然から生気が抜けていくような声だった。
『落ち着いて下さい、二代目。』私はなだめるように言った。
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