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周りの空気が針のようだ。
『落ち着いてられるかァァァ!!!』
タツミは机を蹴り飛ばして、マッチョを強烈な右ストレートで殴り飛ばした。
マッチョの大きな体は3m先のワインセラーまで吹っ飛びボトルがいくつか床に落ちた。
衝撃でシャンデリアが揺れる。
『ハッ…ハッ…ハッッ…すまない……マッチョ………大丈夫か?』感情が制御仕切れないようだ。
タツミにとってレベッカは私以上に二代目の精神を支えていた。
『大丈夫です。お気を確かに、まずは警察に行きましょう。』
事務所の車庫から黒塗りのロールスロイスを出した。
マッチョは後ろのドアを開けタツミを乗せると自分も乗り込んみ運転手に指示を出す。
『おい、ニール早く出してくれ。』
長身でがっしりとした筋肉質の彼は、タツミ専属のボディーガード兼運転手だ。
低く太い声が沈痛な面持ちでこたえる。
『了解ボス。』
黒塗りのロールスロイスは重いエンジン音と共に走り出す。
熱されたアスファルトの上で悪魔のディナーショーが始まっている事にまだ彼らは気付いてはいない。
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