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そして今やロスの2大勢力。
チャイナタウンスラムに情報屋を構えるこの男ももちろん、ボルフィーノファミリーの一派だ。
キーダーが店の前でベルを鳴らす。
中からはまるで引越しの準備をするかのようなもの音がしている
『オイ!川崎!川崎!?いるんだろ?何してる!?キーダーだ開けろ!』
慌ただしくドアが開く。
中はやはり引越しの準備だ。
『ダンナかい?この街はヤバいよ!もう戦争だ~。』
川崎は酷く慌てていた。
『本部に戻るのか?』
キーダーは落ち着き払って言った。
『当り前だよ!!!あっちのが安全だし、ボルフィーノの兄貴の仕事をやんなきゃなんないし。』
怪訝そうな顔でキーダーは
『依頼の仕事は?』
『バッチリだ。まぁ中に入ってくれ』
川崎は散らかった雑貨やらコードやらをどかしながら奥へ招き入れる。
キーダーが少しは片付けろと言ったが川崎はどうせこことはオサラバだと言ってみせた。
暫くは帰っては来れないんだろう。
デカイ戦争になるのは目に見えている。
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