死臭

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『教授!』 二階からの呼び声に沈黙は容易く破られた。 沈検死官のヤマディーノ・ジョンソンである。 彼もキーダーと同じくハイスクールからの付き合いで、この戦慄の殺人現場で三人は再会を果たすのだった。 まるで大きな力に引き寄せられる様に……。 『久し振りだな、ナベリア・キーダー。少し太ったか?ハハッ。』とヤマディーノは再会を喜んでいる。 ヤマディーノは身長170cmぐらいの筋肉質な男で、髪はセミロングの茶髪。殺人現場には不似合いつもおどけた感じの男だ。 『俺たちが会うのは、いつもこんなろくでも無い所だな。』と気怠そうに手袋をはめるキーダー。 『まぁ、仕事が仕事だからな。』ヤマディーノのはスタタンタタンと軽快に階段を降りて来た。 少し興奮しているようだった。 『奥はもっとスゲェのがばっかりだ。恐らくは、今世紀最高にイカれた野郎だ。』
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