ｺｰﾙﾄﾞ･ﾌﾞﾗｯﾄﾞ

死臭

ヤマディーノのは、私達を屋敷の奥へと導いた。

廊下の壁には、やはりキリストを侮辱したような悪趣味な絵と、女性の生き人形が大事に飾られていた。

そして、大きな部屋に出た。奥行きが20ｍはありそうな、食卓。
その真ん中には白い、テーブルクロスの敷いた12人掛けのテーブル。

そして目を疑う光景。
椅子は全て人間の死体で造られていた。
椅子の、足は文字通り若い女性の足。
肘掛けにはマニキュアを綺麗に塗った二の腕。

背もたれの上部には生前美しかったであろう女性の頭部が無惨に切り刻まれ、据え付けてある。