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ー同じ頃ー
通称ひっかけ橋にしゃがみ込み、なにやら雑誌と睨めっこしている少女がいた。
いくら引っかけとはいえ、朝のくそ早い時間からナンパしようってゆう輩はいない。
いても酔っ払い。
声をかけるとすればホストか、水商売のスカウトくらいはいるだろうが。
ちらほら業界の人間は立ちんぼしてるがもう朝に近いのでやる気も感じない。
🎶~♪~
??どこからか鼻唄が聞こえてくる
雑誌を見ている少女も少ない通行人も、たちんぼの業界人も向こうから歩いてくる女の子の方を見た。
そのうちどこかの店のボーイみたいな風体の誰かがその女の子に向かって
『おつかれ様っす~』と頭を少し下げて言った。
「お疲れぃー今日結構頑張ってくれたんだってねぇ。んまーもう店閉めるし上がって?」
『ハィ!ありがとうございますっ了解しましたぁ。上がらせてもらいます!で、店長、車は?』
「あー今日は歩きで日本橋。」
『え?わざわざありがとうございます。っスイマセンっす。日本橋逆っすよね?』
「んーまぁちょっと頑張ってくれてるみたいだからボーナスあげようと思ってねぇ・・ホイっ」
少女は白い封筒をボーイに渡す。
ボーイは受け取り中身を確認する
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