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「停めて。ここでいいわ。メーター回しといていいからおっちゃん待っといてくれる?ご飯食べてくるわ。荷物置いとくし~」
『あいよっ。ゆっくりたべてきいな。』
「おいで。」女の子は百合に向かって優しく手招きする。
『は・・ハイ』
着いたのはお洒落なオープンカフェ。
オープンテラスが何席かあって店自体は白い壁で洋風。
店の玄関までに庭があって、日本なのに一歩踏み入れるとイギリスみたいだ。
(洗練しすぎてない感じがまたお洒落だな。)
店の看板にはGardenと彫られている。
しかし[Close]ってプレートが吊り下がっていた。
『あ。閉まってますね』
・・ガチャ。
女の子は躊躇なくドアを開けた。
(え?!)
店内にカツカツカツ・・
女の子は入っていく。
明かりは黒いシャンデリアと間接照明だけの店内。そして沢山の絵、それは大きかったり小さかったりするのだけれど抜群の配置で煩くない。あとは大きめの観葉植物が店内を埋める。
百合は1番大きな絵ー
睡蓮の油絵の前で店内に入っていくのをさすがに躊躇した。
『あのぅ~・・まずくないですか?』
その時だった。
奥の厨房から小柄な男の子がでてきた。
「やぁ。おはよう。」『
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