半透明な夢を描く

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それなのに、なぜデビューの話を断ったかと言うと、オレはひとりではなく“バンド”としてデビューを果たしたいのだ。 「………バンド、なあ」 バンドとしてデビューを果たしたい気持ちは山々だ。だけど、オレには肝心なものが欠けている。 それは、バンドとしてデビューするには必要不可欠なバンド仲間というものである。 何度かバンドを組んだことはあるものの、何故かどれも自分に合うものがなく、解散という道を選んできたのだ。 そしていまは、ひとりというわけ。
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