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喫茶店の扉を開けると鈴の音が聞こえてきた
そのあと中から渋い声の男がいらっしゃいと呼びかけてきた
「ようマスター♪相変わらずガラガラだね…………」
店内を見渡すと客は数人しかいなかった。
皮肉を言う二人に店の制服を着た女が近づいてくる
「二人ってホント仲良いのね………おまけに暇人だし」
皮肉を言い終えた彼女は、さっさと席に案内した
「まぁね♪でも薫ちゃんとマサキほどではないんだよね~これが…………」
見事に亮は皮肉を皮肉で返してしまう
「はいはい、そうですね………それでブラックとカフェオレでいいの?」
薫は全く気にも止めずにスルーし、注文を聞いた
二人はお願いしますとそんな時だけ敬語だった
「このドアホ。薫に冗談は通じねぇよ」
マサキは亮にたいして言った。
亮は、はいはいと返事をするとそっぽを向いた
マサキはそんな亮をチョップしてやった。
ちょっと強めにやったのか亮が頭を抱えていた
「絶対わかってねぇだろ………」
「マサキはやっぱ彼女思いな良い奴だぁねぇ…」
亮はそんなマサキを冷やかしてやった
そんなやり取りをしている間に薫がコーヒーを持ってきた
「カフェオレだけ熱くなっておりますのでお気をつけください」
薫はカフェオレを亮の手前に置き、コーヒーのブラックをマサキの手元に渡した
「そんなに怒んなくても^^;」
亮はカップを持とうとしたがとても素手で持てるような温度ではなかった
「お前が悪い………」
そう言って薫に礼を言ったマサキは、適温のブラックを一口飲んだ
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