プロローグ

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鉄拳の周りにはいつの間にか野次馬が数人集まっていた。 マサキは適当なやつに代わるように告げると反対側へ向かった 「久しぶりだなフレア!」 マサキが向かった先には金髪の少年が座っていた 先程の対戦相手はこの少年だった 「マサキさん!?」 フレアと呼ばれた少年はビックリしたように立ち上がる 「なに?知り合いなの?」 亮が問いかける 「中学の時に一度だけ戦ったことがあるんだ。その時は俺がファランを使って負けた………」 「そして僕がジンを使ってたんですよね………懐かしいです」 フレアは付け加えるように言う 「てかマサキが負けるなんてな………ん?フレアってあんた外人?」 「フレア・F・クロフィ…アホのお前でもこの名前くらいは聞いたことあるだろ?」 亮の質問に答えないフレアに変わってマサキが答えた 「クロフィ?!!もしかして世界経済の一角を補う財閥の御曹司なのか!?」 亮は驚きに声を荒げた 「えぇまあ…」 フレアは否定はしなかったが変に気取ることもなかった。 クロフィ家とはかなりの資産家で知られた財閥だ 総資産額不明で世界各国の事業に手を出し成功している 因みにこのゲームセンターもクロフィ家の所有物である 「スゲェな………こんな機会は滅多にないからな。もう一戦しないか?」 亮のテンションはやや上がり気味だった 「ごめんなさい。ここには事のついでに寄っただけなので…………」 残念そうにする亮にそう言ってフレアはその場を後にした
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