3人が本棚に入れています
本棚に追加
鉄拳の周りにはいつの間にか野次馬が数人集まっていた。
マサキは適当なやつに代わるように告げると反対側へ向かった
「久しぶりだなフレア!」
マサキが向かった先には金髪の少年が座っていた
先程の対戦相手はこの少年だった
「マサキさん!?」
フレアと呼ばれた少年はビックリしたように立ち上がる
「なに?知り合いなの?」
亮が問いかける
「中学の時に一度だけ戦ったことがあるんだ。その時は俺がファランを使って負けた………」
「そして僕がジンを使ってたんですよね………懐かしいです」
フレアは付け加えるように言う
「てかマサキが負けるなんてな………ん?フレアってあんた外人?」
「フレア・F・クロフィ…アホのお前でもこの名前くらいは聞いたことあるだろ?」
亮の質問に答えないフレアに変わってマサキが答えた
「クロフィ?!!もしかして世界経済の一角を補う財閥の御曹司なのか!?」
亮は驚きに声を荒げた
「えぇまあ…」
フレアは否定はしなかったが変に気取ることもなかった。
クロフィ家とはかなりの資産家で知られた財閥だ
総資産額不明で世界各国の事業に手を出し成功している
因みにこのゲームセンターもクロフィ家の所有物である
「スゲェな………こんな機会は滅多にないからな。もう一戦しないか?」
亮のテンションはやや上がり気味だった
「ごめんなさい。ここには事のついでに寄っただけなので…………」
残念そうにする亮にそう言ってフレアはその場を後にした
最初のコメントを投稿しよう!