プロローグ

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「…着いたよ。」 『いきどまり?』 ジュンは いきどまりのところで とまった。 ? なんにもない。 ここに なにがあるの? わたしが キョトンとしていたら そのいきどまりが まるで わたしがいたせかいに ジュンがはいってくるときのように ひらいていった。 ひらいたむこうは みたことのないもので ひろがっていた。 ほんとか しゃしんでしか しらなかったものが そこには たくさんあった。 わたしは なにも かんがえることが できなくて ただただ そこのけしきに めをうばわれていた。 『す…ごい。』 「これが世界だよ。」 『こんなに ひろかったんだ…。』 わたしは フラフラと そこにあしをすすめた。  
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