プロローグ

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まず さいしょにきづいたのは あしのいわかん。 ジャリジャリしていて いままでに かんじたことのない はじめてのかんかく。 つぎにかんじたのは はだとかかみにくる ふしぎなもの。 さわられているような なでられているような わたしがいたところには なかったもの。 これが ジュンがいっていた かぜ ってものなのかな? そのつぎは かいだことのない におい。 はじめてかいだのに ふしぎとあんしんするにおい。 うえをむいたら そこはキラキラ かがやいていて おおきなまぁるいひかりのまわりに ちいさなひかりが たくさんあって。 わたしは はじめて みるもの さわるもの かぐもの きこえるもの かんじるものに むちゅうになっていた。 『ジュン ありがとう こんなところがあるなんて わたし しらなかった。』 「おいおい、いつも教えていただろ?」 『うん ジュンが おしえてくれたから どれがなんなのか わかるの。 でも それはそうぞうするしかなかったものばかりで だから うまくいえないけど わたし うれしい。』 ジュンは さんかいくらい めをパチパチさせて そのあと にっこりわらってくれた。 ジュンが わらってくれたから わたしも わらいかえした。 ここに つれてきてくれて ありがとう ジュン。  
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