弐。

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後に残ったのは、唄。 綺麗で哀しい詩。 「探すなと言うのならば、歌わなければ良いのだ。…朧。未だ、其れを唄うのならば、そなたは未だ私のものだ」 だから、探す。 再び此の手の中に。 どこまで逃げようとも。 くすりと笑みを漏らし、再び空に舞い上がった。
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