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「はぁはぁ…大変な目にあったなぁ…」
今にも途切れそうな息追いでグラウンドに戻って来た私…
「えっと…さよちゃん?」
振り向くとそこには出場番号6番大河内アキラさんが立っていました。
「どうしたの?すごい疲れてそうなんだけど…」
「い、いえ…だ、大丈夫です…」
大丈夫じゃないのに見栄を張る私…
「そう?じゃあ私まだ部活残ってるから…」
「あ…はい…」
「さよちゃん…それは?」
アキラさんが私が未だに握り締めたままの水着を指差し
「あ、これですか?これは…」
「折角だからさよちゃんも泳がない?」
私が言う前に先に言われてしまいました…
折角の良い機会だし…
「じゃ、じゃあ折角なので…」
「そうと決まればさっさと行こうか。
もう少しで始まっちゃうし…」
私とアキラさんは早足で更衣室へ向かった…
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