桃華

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「今日は何食べたい?」 鈴木の声がまるで聞こえて無いかのように桃華は喋り出した。 「あのね、桃華欲しい物があるの~。エルメスが新作を出したんだよね~。まだお店の子誰も持って無いし~。今の内に手に入れておきたいな~。」 「しょうがないな、食事の前に見に行くか?その変わり絶対浮気なんかするなよ」 「やった~。だから鈴木さん大好き~」桃華は大袈裟に喜ぶ振りをして、鈴木に抱きついた。 鈴木の肩に顎を乗せ冷めた顔で舌を出した。
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