4.16年前の平穏

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 18時。パーティの始まる時間。ジュンの家に着々と人が集まりつつあった。 「たっだいまなのー」  雛苺が元気に扉を開ける。後ろには巴とその娘の苺がいる。 「こんばんは。今夜はごちそうになりますね」 「あら、巴ちゃんこんばんは。その子が巴ちゃんの娘さん? 可愛いわねえ」 「どーしたですのり。あ、そのチビチビしてるのが巴の娘ですか?」 「翠星石、人の子供にチビチビなんていっちゃあいけないよ」  玄関での団欒。みんなが楽しそうに巴達を囲む。 「時間ピッタリかしらー」  金糸雀が風にのって現れる。その少し後方でみつが走ってこちらに向かっている。 「はあっ、だからカナ早いってばー」  息を切らしている。最年長のみつには走ることそのものが大変だったのだろう。 「チビカナもきたみたいですね」 「やあ、いらっしゃい金糸雀」 「もうみんな揃っているのかしら?」  金糸雀は尋ねる。 「後は……」  蒼星石が答えようとしたところで、家の前に黒い車が止まる。中からはめぐと水銀燈が出てきた。
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