4.16年前の平穏

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「ありがとパパ」 「お、水銀燈達もきたですね」  翠星石は水銀燈を指差して言う。 「ちょっとめぐ、なんで他のドール達もいるのよ!」 「あら、言ってなかったっけ? 今日はあなた達4人が戻ってきたお祝いのパーティなのよ。みんないるのは当然よ」 「わ、私はただ今日は外食としか聞いてないわよ」 「いいじゃない。みんなでお食事よ。楽しいに決まっているわ」  めぐは水銀燈を説得する。しかし、水銀燈は気まずい、大人数は苦手などと言い訳を並べてその場から動こうとしない。まるで駄々をこねる子供のようだ。 「水銀燈もとっととくるです」 「そうだよ、みんな揃わないと始まらないよ」 「水銀燈はやくー。ヒナもうおなかぺこぺこなのー」 「長女のくせにみっともないかしらー」  他のドール達が次々と水銀燈を呼ぶ。それを聞いて諦めたのか、「まったく、しょうがないわねぇ」とその場を動く。  こうして会場となるジュンの家に、みんなが揃う。
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