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「ありがとパパ」
「お、水銀燈達もきたですね」
翠星石は水銀燈を指差して言う。
「ちょっとめぐ、なんで他のドール達もいるのよ!」
「あら、言ってなかったっけ? 今日はあなた達4人が戻ってきたお祝いのパーティなのよ。みんないるのは当然よ」
「わ、私はただ今日は外食としか聞いてないわよ」
「いいじゃない。みんなでお食事よ。楽しいに決まっているわ」
めぐは水銀燈を説得する。しかし、水銀燈は気まずい、大人数は苦手などと言い訳を並べてその場から動こうとしない。まるで駄々をこねる子供のようだ。
「水銀燈もとっととくるです」
「そうだよ、みんな揃わないと始まらないよ」
「水銀燈はやくー。ヒナもうおなかぺこぺこなのー」
「長女のくせにみっともないかしらー」
他のドール達が次々と水銀燈を呼ぶ。それを聞いて諦めたのか、「まったく、しょうがないわねぇ」とその場を動く。
こうして会場となるジュンの家に、みんなが揃う。
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