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それから数時間後、全てのドール達がジュンの元へと集う。
「みんな、来てくれたか」
ジュンの目の前にドール達が立っている。
「こうしてドール達が一斉に集まるのも久しぶりね。何年ぶりかしらね」
真紅が他のドールを見回しながら言う。
「翠星石と真紅、蒼星石、チビ苺はずっとここで暮らしてたですけど、水銀燈なんかはかなり久しぶりですねぇ」
「まあねぇ。私はあなた達と違って集団じゃないと生きていけないような弱虫じゃないから」
「相変わらず口が悪いわね」
「なぁに? 本当のことを言ったまでよぉ」
真紅と水銀燈の間で険悪なムードが流れる。他のドールは、やれやれといった様子でそれを見る。どうやらよくあることみたいだ。
「つまらない言い争いはそれくらいにして話を聞いてくれ」
ジュンは2人を止める。
「ごめんなさいジュン」真紅と水銀燈は素直に謝る。
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