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朝食後、ジュンはいつものように地下へと篭り、翠星石は後片付けをする。そして数時間後の11時、呼び鈴が来訪者を伝える音を鳴らす。
「どちらさまですか?」
翠星石が玄関の扉越しに言う。
「あの、桜田さんのお家ですよね?」
大人の女性の声。
「そーですけど」
「えーと、柏葉といいますが……」
「……っ! もしかして巴ですかっ?」
柏葉という懐かしい苗字に、翠星石は思わず興奮を押さえきれなくなる。
「翠星石ちゃん?」
「そーですよ。今開けるです」
翠星石は玄関の扉を開ける。そこには綺麗な顔立ちの女性が立っている。
「お久しぶりですぅ巴」
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