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「そうだ、桜田君のこともいろいろ聞きたいわ」
巴の提案。
「さんせー。私もジュンジュンの話ききたい」
「私も賛成」
「僕の話かぁ。まいったな……」
「どこの国を回ってたの?」
巴が質問をする。
「うーん……いろんなとこ回ったしあんま覚えてないや」
「錬金術の勉強だっけ?」とみつ。
「基本はね。他にも黒魔術とか怪しいのをいろいろ学んだかな」
「今はずっとここであの作業をしているのでしょう?」とめぐ。
「まあね。毎日そればっかりだよ」
「じゃあ桜田君働いてないの?」と巴。
「まあね。言い方を変えると今の僕はヒッキーだよ。あの頃と同じ」
「じゃあ……生活費とかはどうしているの? まさかまだ親から援助してもらっているなんてことは……」
「さすがにそこまで落ちぶれてはいないよ。ちょっと向こうでいろいろあってね。生活していくのには充分困らないだけの資金はあるんだ」
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