101人が本棚に入れています
本棚に追加
1.16年後の平穏
小さな人形達が、駆け回っている。無邪気な笑い声が、家の中に響く。
男はその光景を微笑ましく見ていた。その表情はとても幸せそうだ。
男の横にまた1体の人形が姿を現す。紅のドレスを身に纏った、金髪でツインテールの人形だ。
その人形は男の顔を見上げて、言った。
「ジュン。紅茶を入れて頂戴」
視界が反転。景色がぐるぐると回る。そしてブラックアウト。男は目を閉じる。
そして再び目を開ける。視界に現れたのは自宅の天井。
男はさきほどの光景が夢であることを、悟った。
最初のコメントを投稿しよう!