1.16年後の平穏

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「ごちそうさま」  ジュンは箸を置く。皿の上にあったハンバーグは、綺麗さっぱりなくなっていた。 「もう食べ終わったですか」 「まあな。美味しくてあっという間に食べ終えちゃったよ」  ジュンは食器を持って立ち上がる。そして流し台に食器を置くとまた地下へと向かっていく。 「僕はまた続きをやるから、後片付けは頼んだぞ」 「わかったですぅ」  ジュンは地下室へと消えていった。  ダイニングは翠星石だけになる。1人で食事を続けている。 「……」  1人黙々とハンバーグを口に運ぶ。  先ほどまで楽しそうに食事していたが、今の翠星石の表情は一転、うかないものだった。
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