101人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごちそうさま」
ジュンは箸を置く。皿の上にあったハンバーグは、綺麗さっぱりなくなっていた。
「もう食べ終わったですか」
「まあな。美味しくてあっという間に食べ終えちゃったよ」
ジュンは食器を持って立ち上がる。そして流し台に食器を置くとまた地下へと向かっていく。
「僕はまた続きをやるから、後片付けは頼んだぞ」
「わかったですぅ」
ジュンは地下室へと消えていった。
ダイニングは翠星石だけになる。1人で食事を続けている。
「……」
1人黙々とハンバーグを口に運ぶ。
先ほどまで楽しそうに食事していたが、今の翠星石の表情は一転、うかないものだった。
最初のコメントを投稿しよう!