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のりは翠星石を見つめる。
「どうしたです? 翠星石の顔になんかついてるですか?」
「ううん。翠星石ちゃんがいいなら私はこれ以上なにも言わないわ。あ、紙とペン貸してもらってもいいかなあ?」
「? いいですよ」
翠星石はメモ帳とボールペンをのりに渡す。
「これでいいですか?」
「ええ。ありがとう」
のりはメモ帳に何かを走り書きする。そして持ってきた袋の中にそのメモ帳を入れた。
「じゃあこれをジュン君に渡してくれるかな。あ、袋の中身はいつも通りお着替えね」
「メモ帳には何書いたですか?」
「秘密よ。翠星石ちゃんは見ちゃ駄目よ」
のりは人差し指を唇に当て、にこりと笑った。
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