4431人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
「アキラ!!遊びにきた!」
バン、と九条スズメが扉を開けた。
さわやかな笑顔で部屋に入ろうとする双子の姉、上半身裸の双子の弟。
一瞬、時間が凍った。
直後、スズメの顔がみるみる赤くなっていく。
だがアキラ自身は身内に体を見られることはなんとないので特別何かのリアクションをすることはないのだが。
次のスズメの行動は早かった。
「ごめんなさぁぁぁぁああぃぃぃいいい」
バタンと扉を閉め、全力疾走で離れていく。
それをキョトンとした表情で見るアキラ。そこでポツリと
「訳が分からん」
彼らの朝は、そうやって始まった。
最初のコメントを投稿しよう!