交ぜても混ざらぬ朱と蒼

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しかもこの蒼凪、ど真ん中ストレートで“好き”と言っているのに、恥じらう様子がまったく無い。 というか、蒼凪は世間一般が言う普通の女の子とはかなり違うと、男ながらにもそう思う。 どう違うのか? まず、蒼凪は化粧をしないし、寝癖の髪を直さない、女の子っぽい服を着ないetc… まぁこんなトコか、言い連ねたら限りが無いし。 だいたい、年頃の女の子が寝癖直さないっておかしいだろ。 お陰で蒼凪の腰までかかる長い黒髪は、地球の重力法則を無視して、右へ左へ前に後ろに所々撥ねている。 ま、もう見慣れてるけど。 ああそれと、蒼凪は趣味嗜好がちょっとイカレテル。 例えば好きな物、蒼凪は虫が大好きだ。 とくに芋虫… あの柔らかそうな表面の質感と、緑色の体液がたまらないらしい。 あと因みに蒼凪は、台風の日に水着で傘を二つ持ち、空を飛ぼうとするのが趣味だ… おそらく、女の子らしさなんてモノは前世にでも置き忘れてきてしまったんじゃないか? ただし、スイーツには目がない。
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