2/7
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
ある晩のこと。 朽ち葉を踏みながら、森の闇の中を歩いていた時のこと。 月が晧々と輝いていた。 俺の歳は、十を越えるぐらいになるだろうか。死んだ親父の歳をとっくに越している。しかし、意識は鈍ることなく、底冷えする空気のように冴えている。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!