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―えーっと、確か朝ご飯食べて、自転車に乗って武史の家に行って・・・。あれ? 何度思い出してみても結果は同じだった。友達の武史の家からの記憶が全くないのだ。 真は武史の家からの記憶を思い出しながら、広い部屋の中を歩き始めた。 ―何か手がかりはないのか? 部屋の中を何周か歩き回った。 だが手がかりは何も見つからなかった。 もちろん記憶も思い出せない。 ―夢? そう思い自分の手を思い切り叩いてみる。 パチン 甲高い音が部屋に響き渡る。 『痛っ!』 パチンという音とともに自分の声もエコーをかけたみたいに響き渡った。 どうや夢ではないようだ。
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