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『病院なんかにいないでまた3人で暮らしたい。散歩したりしたい』と呟いた…
僕は病院の先生にお願いした…『後少しの命ならば彼女のしたい事をしてあげたいんです。退院をさせてください。』
先生は顔を困らせた。
先生は答えた…
『わかりました。何かまたあったらすぐ来て下さい。』
僕は彼女に退院をする事を伝えた。彼女は笑顔で子供の手を握った…。
それから退院をして…僕は仕事に事情を話して休暇をとった。3人の思い出を作った。
ビデオを回し、カメラで撮り…彼女の笑顔も増えた…
子供もママと呼んでいた。
ずっとこうしていられたら…と僕はそう思っていた…
だがそれも長くは続かなかった…
半年が経ち…彼女がまた苦しくなり病院へ行った…
だが…
それ以降彼女は目をあける事もなく空へと天使になった…。
子供はママがいなくなったのはわからず…写真をみるたびママーと呼んでいた…。
彼女が天使になった日から月日が経ち…
子供は5才になり元気に保育園に通っている…。
僕は子供を1人で育て働き続けている…。
毎日彼女に手を合わせ笑顔でその日を迎える…。
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