悪探偵参上

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「何の御用でしょう?」玄関から出て来た林婦人はキチンとした身なりの真面目そうな人だ。年は六十過ぎくらいだろうか。チラッと相手を観察すると鬼流は話を切り出した。 「いや、実は探し物を依頼されまして」突然言われて婦人は驚いたようだ。「探し物?失礼ですがどういったご用件でしょうか?」
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